ま、いっか

知っていることを書いていく

水産大学校について その1

インターネットで検索してみても情報が少なく、書いてあっても結構適当なことが書かれていることが多いので書こうと思う。

 

自分は水産大学校海洋機械工学科を平成28年度に卒業し、同専攻科舶用機関課程を平成29年度に卒業した。

 

1. 学校概要

下関の吉見に位置し、吉見駅から歩いて15分程度のところに位置する。学部はなく

  • 海洋生産管理学科(旧漁業科、通称 海生 F科)
  • 海洋機械工学科(旧機関科、通称 機械 M科)
  • 食品科学科(通称 食科 S科)
  • 生物生産学科(通称 生物 A科)
  • 流通経営学科 (通称 流通 D科)

5つの学科と専攻科船舶運行課程、船舶機関課程がある。ちなみに何を学んでももらえる学位は学士(水産)という仕様。また、大学院相当の研究科が存在する。

専攻科の船舶舶用課程は海生のみ、舶用機関課程は機械のみが進学できるよ。途中で気が変わってデッキに行きたくなったり、エンジンに行きたくなったり、他の学科から船乗りになりたくなっても修正は効かない。学科の転科もできないので入り直すか東京海洋でも行って下さい。

学位は学位授与機構から送られる。学部の学生はそこまで影響はないが、研究科の学生は修士論文の審査は学位授与機構で行われるので評価も学内より厳しめに出るしめんどくさいので覚悟すべし。ちなみに博士課程はない。

 

2. 入試について

偏差値から察して頂くようにそこまで難しくない。問題は一般入試ではセンターより気持ち簡単な問題、推薦入試となると高校受験や中学受験を思い出すような問題が出る。

基礎ほど大事なものはない。一般入試では過去問をしっかりやってセンターレベルの問題が解ければきっとなんとかなる。推薦は基礎の基礎。英単語と数学というか算数をしっかり間違えないように。後過去問も役に立つ(結構雰囲気が似てる)。後、機械はなかったが、小論文は多少の対策が必要かと、ただ友達の海生で半分くらいしか書けてなくても受かってる人間を知っているので、そこは水大クオリティー

過去問は水産大学校の生協で買えるよ。

推薦は比較的面接重視なところがあると思うが、盛大にやらかしていた隣の人間が合格していたので恐らくよっぽどでなければ、、、(機械は)察するにやる気重視

推薦でも水産高校向けのものは恐らくもっと違うものになっていると思う。

推薦でも生物だけは枠が少なく、異様な受験者数を誇る。一般の方が入りやすいのでは

機械、流通は推薦では定員割れレベル。海生は最近人気になってきていると感じる。

 

3. 寮について

入寮できるかはかなり運次第。実家が小倉程度の距離だと拒否されます。また親が高所得者だと入りにくいと思われる。

寮は2年まで、男子寮では2年以降は10人程度残れる。学科ごとの比率などは関係なし。

残りたければそこそこの成績が必須。自分は基礎物理を落としていたがこの程度は大丈夫。と寮行事への参加(スタンバイなど)や寮役員をやっておくと多少選考に加味される。

 

食事は平日3食出る。確か1日600円値段相応の味、期待してはならない。以前は470円だった。でも食事が出て皿洗いをしなくてよいだけでもありがたい。アレルギーなどは最低限配慮してもらえる。

夕食は昼食時に札で定時に食べるか冷蔵庫で取っておいてもらうかを選択できる。忘れると食べられないので注意。

就活、乗船、部活遠征、病気などを除き基本食事を止めることはできない。

 

風呂トイレは共用。また共用のシャワー室もある。トイレは洋式が各階一つしかない。風呂は入る浴槽が学年ごとに異なるなど昔の風習が残る。

 

部屋は広くはない。クローゼットとベッドと事務机と流しが備えられている。値段から考えると十分。壁はそれなりの厚さ、鉄筋コンクリートなので音はある程度大丈夫。ただ学生寮なので駐車場や入り口、廊下はそれなりに騒がしい

部屋がきれいか汚いか、備品がちゃんと揃ってるかは前居住者次第。備えつけの棚が意外と便利、突っ張り棒等も問題なく使えます

昔はとても厳しい寮でしたが、昨今の時代の流れでしょうか、、、

 

また時間があるときに続きを書こうと思います。

質問等があればコメント欄にお書き下さい